無痛性内視鏡について
以前に、内視鏡検査でつらい思いをした患者さんには大変好評です
消化器疾患の日常診療の中で、内視鏡検査は今や必要不可欠なものですが、患者さんからみるとまだまだ苦しい検査の一つです。
当クリニックでは、最も細いカメラを導入していますが、それでも、特に咽頭反射の強い患者さんや、痛みを感じやすい患者さんには辛い検査となることがあります。
そのような患者さんでも、鎮静剤を投与し眠っている状態にすることで、苦痛をほとんど感じることなく検査を行うことができます。
現在、当クリニックで内視鏡検査を受けられる患者さんの9割以上の方が無痛性検査を希望されています。
検査時には心肺モニターを用いて呼吸循環器系の変化に注意を払います。
検査終了時や、万が一、呼吸・循環抑制などが強くでた場合には、直ちに鎮静作用を打ち消す薬を投与すれば、その場で覚醒します。
このように注意深い観察と十分な副作用対策を行うことで、苦痛のない内視鏡検査を安全に行うことができます。
苦しい検査は、患者さんを必要な検査から遠ざけ、早期発見、早期治療の道を閉ざします。
胃と大腸については定期的に内視鏡検査を受けることによって、積極的にガンなどの生活習慣病を、予防していくことが大切です。
以下に、その特徴を示します。
利点
眠っている状態で検査を行いますので、内視鏡検査に伴う苦痛を緩和できます。
欠点
鎮静剤を多量に使用した場合に呼吸抑制が起こる可能性が報告されています
(※頻度についてはきわめて稀です)。
点滴を行います。
検査終了後に覚醒するための注射をしますが、しばらくの間、院内にて状態をみさせていただきます。
高齢者や、高度の心・呼吸器疾患を有する方には行えません。
まれに鎮静剤の効果が得られにくい方がいらっしゃいます。
(安定剤などを長期連用されている方・アルコールを多飲される方など)
注意事項
事故につながる危険がありますので、車を運転しての来院は絶対に控えて下さい。
検査当日(特に検査後)は時間に余裕を持たせて下さい。